安全運転実技講習
「事故をもらわない(防衛運転)」ができる
領域を目指して指導致します
蜂須賀 豊彦
全国セーフティードライバー育成協会 会長
経歴・実績
大手運送会社および大手物流企業にて35年間にわたり運行管理業務を歴任。昭和63年「トラックドライバーコンテスト全国大会」入賞。自身も47年間無事故・41年間無違反を継続中。これまでに直接添乗指導を行ったドライバーは1,500名を超え、新人・ベテラン・事故惹起者まで、個々の特性に応じた実践的指導を行う安全運転指導のプロフェッショナル。
Q1.大手運送会社での35年間にわたる運行管理業務や、1,500名以上のドライバーへの添乗指導というキャリアをお持ちですが、これまでの歩みの中で「安全運転指導のプロ」として最も培われた強みは何でしょうか?
昭和63年に「トラックドライバーコンテスト全国大会」で入賞したことがきっかけとなり、自分自身の安全運転を徹底的に探求し、実践してきました。
その結果、現在も47年間無事故・41年間無違反を継続中です。私の安全運転指導は、すべてこの長年の実践と実体験に裏付けされています。
Q2.一般的な「座学中心の安全運転研修」や「一般的な自動車教習所のペーパードライバー講習」と、蜂須賀様が監修・指導される「安全運転実技講習」との決定的な違いはどこにありますか?
一般的な教習では、当たり前ですが「道路交通法を守る」という正論を教えます。
しかし私は、「道交法を守らないと事故は起きる。しかし、道交法を守っているだけでは事故は防げない」と指導します。「運転免許を取得するための運転」と「事故を起こさない運転」はまったく別物だからです。
「事故を起こさない運転」ができるのはスタートラインに過ぎません。最終的に「事故をもらわない(防衛運転)」ができる領域を目指して指導を行っています。
Q3.本講習では「新入社員」から「ベテラン」、さらには「事故者・違反者」まであらゆるドライバーを対象にされていますが、それぞれの層に対してどのような視点で指導を変えられているのでしょうか?
対象者の経験や状態に合わせて、明確にアプローチを変えています。
・「新入社員」: 経験不足を補うため、あらゆる危険場面に柔軟に対応できるよう、運転の「引き出し」を増やす指導を行います。
・「ベテラン」: 長年で染みついた「悪しき習慣」を矯正します。あれもこれもと多くを求めず、ポイントを絞って指導します。
・「事故者・違反者」: 事故の直接的な要因だけでなく、事故に至った背景や日頃の心構え、無意識の癖といった「間接要因」の改善に重点を置きます。
Q4.企業がこの安全運転実技講習を導入することで、社内の安全管理体制や、実際の事故率の低下においてどのような具体的な成果(ビフォーアフター)が期待できますか?
現在、ありがたいことに多くの方から私の講習に期待をお寄せいただいております。
ただ、私の行う指導は、一瞬で悪い箇所を切り取るような即効性のある施術ではなく、時間をかけてじっくりと組織の体質改善を図る「漢方薬」のようなものとお考えください。魔法のように一度で事故を激減させる特効薬ではありません。
実際に私の指導を受けたドライバーの皆様のその後を見ますと、相当数の方が無事故を継続されています。一方で、残念ながら一部改善が見られない方もいらっしゃいます。それは「会社に言われたから仕方なく受けている」「分かった気になって現場で実践しない」という方です。
「本当に事故を起こしたくないが、何をすればいいか分からない」という前向きな意識を持った方であれば、誰もが持っている防衛本能を呼び起こすお手伝いができ、確かな効果を実感していただけます。
Q5.最後に、社用車の事故削減やドライバーの意識改革に頭を悩ませている安全運転管理者、あるいは経営者の皆様へメッセージをお願いします。
経営者ならびに安全運転管理者の皆様、日々の安全管理業務、本当にお疲れ様でございます。私も35年前から運行管理者として、事故削減や防止に深く頭を痛めてまいりましたので、皆様のご心労は痛いほどよく分かります。
管理者の方からは「時間と費用をかけたのに全員に響かない」「色々工夫したのに効果が出ない」というお悩みをよく伺います。結論から申し上げますと、管理者は「10人中7~8人に効いてほしい」と願うものですが、実際には「最初は2~3人にしか響かない」のが現実です。だからといって「効果がない」と諦めてやめてしまわないでいただきたいのです。
一度に2~3人でも、10回続ければ20~30人に響く計算になります。さらに、主催者側が少しアプローチを変えたり、受ける側の環境の変化(ライフステージや職責の変化など)によって、ある時突然響くこともあります。
忍耐強く続けた結果、気づいた時には全員の意識が変わり、いつの間にか事故が削減されていた——これは私自身の現場での実体験です。
継続しないことを「三日坊主」と言いますが、私は「三日坊主」でも良いと思っています。三日坊主も10回続ければ「30日坊主」、100回続ければ「300日坊主」になります。管理者の皆様、ぜひ諦めずに懲りずに継続していきましょう。
